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エルマ対潜迫撃砲は、スウェーデンのサーブ社が開発した対潜迫撃砲。 == 概要 == 当時、スウェーデンでは漁船の魚網が引き裂かれる事例が多数あり、ソ連潜水艦による領海侵犯が日常的に行われている証左とされていた。1981年には、ソ連海軍のウィスキー型潜水艦がカールスクルーナ近郊で座礁するという、ウィスキー・オン・ザ・ロック事件も発生した。この事件自体は航法ミスによる偶発的なものであったが、当初、スウェーデン政府は、同国海軍の魚雷のテストを偵察するための領海侵犯であると疑っていた。これらの状況を受けて、スウェーデン沿岸での特殊潜航艇との交戦を主眼として、1983年中盤より開発開始したのが本砲である。 本砲システムは、固定式の9連装発射器4基を1セットとして使用する多弾散布型の前投式対潜兵器である。弾頭は、歩兵携行用のカールグスタフ無反動砲の砲弾を基にした成形炸薬弾であり、潜水艦の耐圧殻にユーロ硬貨大の穴を穿つことで浮上を強要する。信管は着発式、一度の斉射で80×100メートルの範囲に着水して沈降する。 発射機についても、下記の通りに順次に改良が重ねられた。 ;LLS-920 :初期型。M83のみを発射可能〔。 ;ASW-600 :M90の運用に対応した改良型。1992年に実用化された〔。 ;ASW-601 :調整可能なマウント2基(それぞれ9連装発射機×2基ずつ)により構成されていた。1995年に実用化された〔。 ;ASW-604 :ヘリコプター搭載用。20連装発射機1〜2基から構成されており、M90の運用に対応していた〔。 ;ALECTO :当初はKAS-90、KAS-2000と称されていた。127mm口径に大口径化(弾体重量15〜16 kg)し、最大射程2,000メートルに延伸する予定であった〔が、後に開発中止された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エルマ (対潜迫撃砲)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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